端材のアップサイクルで生まれるネームタグ|環境負荷を削減するものづくり | Brass Note

COLUMN

真鍮とものづくり 真鍮のある暮らし

端材のアップサイクルで生まれるネームタグ|環境負荷を削減するものづくり

chicoriの定番商品「インターホンカバー」はエントランスのデザインを統一してくれるエレガントなアイテムです。

その製作の途中で、生まれる端材があります。
インターホンに付帯するカメラのレンズのために開けた穴──
そこから生まれたのは、直径約30mmの小さな真鍮の“円”です。

普通であれば見過ごしてしまうその端材に、文字を刻んで、日用品として新たな命を吹き込む。
アップサイクルというやさしい選択が、資源の循環と、暮らしの豊かさをつないでくれます。

ものを大切にする暮らし──3Rとアップサイクルの考え方

ごみを減らす3つの工夫「3R」とは?

3R(スリーアール)は、環境にやさしく暮らすための3つの知恵です。

なるべくごみを出さないようにする「リデュース」
まだ使えるものを繰り返し使う「リユース」
使い終わったものを資源として再び使う「リサイクル」

この3つをバランスよく実践することで、ごみを減らし、自然への負担を少しずつ軽くしていくことができます。

3Rに加えて覚えておきたい、もうひとつの言葉「アップサイクル」

アップサイクルは、使わなくなったものや端材に手を加えて、あたらしい価値を生み出す
リユースのもうひとつのかたちです。

新しいアイデアやデザインを加えることで、元の素材よりも価値の高いものに生まれ変わらせて再利用することです。単に再利用するだけでなく、価値を高めることが特徴です。

捨てずに生かすという選択|真鍮端材のアップサイクルが育てる未来

chicoriのインターホンカバーの製作時に生まれるのは直径約30mmほどの円形の真鍮の端材。

一見ただの廃材に見えるこの真鍮片ですが、アップサイクルの素材として最適な形と厚みを持っています。
chicoriはこの“円形の真鍮端材”に、真鍮刻印ネームタグという新しい役割を与えることで、資源の循環に参加します。

真鍮端材のアップサイクルが環境にもたらす価値

端材をそのままの形で活かすアップサイクルは、金属を溶かして再加工するリサイクルよりも、はるかに少ないエネルギーで実現できます。

たとえば、真鍮をふくむ銅系の金属は、鉱石から精錬するよりもリサイクルの方が、約90%もエネルギーを節約できるといわれています。

それだけでも十分に環境にやさしい方法ですが、chicoriのように「溶かさず、そのままのかたちで使う」アップサイクルであれば、さらにエネルギーの使用を抑え、CO₂の排出もぐっと減らすことができるのです。

小さな真鍮の端材に、あたらしい役割を持たせるだけで──
地球にも、未来にもやさしい選択になるのです。

95%の資源循環率を誇る日本で、もっと私たちができること

日本は、世界でも有数の資源循環国です。

産業廃棄物の中でも、金属くずの再資源化率はなんと95%以上。(令和5年度速報値:環境省)

とても誇らしい数字ですが、この水準をこれからも保ちつづけていくためには、日々のものづくりの中で「小さな端材」にも目を向けていくことが欠かせません。

たとえば、直径約3cmの小さな端材であっても──
それに新しい役割を与えることで、資源の輪はきちんとつながっていきます。

素材を最後まで活かすこと。
ものづくりをするものの責任だと考えます。

chicoriの真鍮刻印ネームタグとは

chicoriの真鍮刻印ネームタグは、アップサイクルから生まれる小さな日用品です。

真鍮表札と同じく、無塗装で仕上げており、使うほどに風合いが深まるのが特徴。
もちろん、味わい深い経年変化をまさに手元で楽しむことができます。

手に取ったそのときから、あなたの暮らしに寄り添いながら、少しずつ表情を変えていくのです。

端材から生まれる真鍮刻印ネームタグ──手間と物語を刻む製作工程

真鍮刻印ネームタグはインターホンカバーからでた円形の真鍮の端材に、穴あけ・バリ取り・打刻・手磨きという工程を経て完成します。

一点ずつ手間をかけることで、端材に新たな物語が宿ります。

好きな言葉も刻印可能:アルファベットのみで自由にカスタマイズ

名前のほかにも、好きな言葉や記念日、ペットの名前など──
アルファベットで刻印が可能です。

アルファベットのみ対応のため、その分シンプルで洗練された印象に。
ちょっとしたカスタマイズでも、驚くほど愛着がわくのがこの真鍮刻印ネームタグの魅力です。



暮らしと地域にやさしく寄り添う真鍮刻印ネームタグの活用シーン

ネームタグは日常の多彩なアイテムと相性がよく、地域で育まれるものづくりのストーリーを身近に感じられます。

自分用アイテムで楽しむエイジングとストーリー

真鍮刻印ネームタグは、バッグや鍵、ペットの首輪、自転車の鍵など、日常のさまざまな持ち物と相性抜群。いつも持ち歩くものに取り付ければ、時間と共にに色味が深まり、少しずつ風合いが変化していきます。

手にする時間の分だけ、自分だけの表情が刻まれていく──
そんな経年変化のたのしみも、真鍮ならではの魅力です。

贈る人の想いと、受け取る人のよろこび

また、真鍮刻印ネームタグは心のこもったセンスを感じさせる贈り物にもなります。
背景にある「端材アップサイクル」というストーリーと一緒に贈れば、サステナブルな想いも伝わります。
贈られた方は日々の中で、贈り手のことや思いをふと思い出させてくれるでしょう。


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手のひらに宿るのは、真鍮が深める色合いとものづくりの物語。 chicori の表札と同じく、“経年を育てる” 小さな相棒です。 無塗装の真鍮は、空気や手に触れることで少しずつ渋みを帯び、磨けば再び輝きます。 そうした変化を重ねて、アンティークのような深い趣が育っていきます。

まとめ

chicoriのインターホンカバー製作のなかで生まれる円形の真鍮端材は”廃材”ではなく「資源そのもの」です。
それは、人の手と想いによって新たな姿へと生まれ変わる、新しいはじまりです。

アップサイクルという選択を通して、エネルギー消費を抑えながら地球の未来にやさしい循環をもたらします。
無垢の真鍮の緩やかな経年変化を楽しみながら、自分だけの物語を刻むネームタグを育てていく時間は、ものを大切にする心を育むでしょう。

chicoriの真鍮刻印ネームタグが、あなたの日々の中で輝き続けることを願っています。


この記事の著者

hiromiko

1979年生まれ。小さな頃からぬいぐるみと絵が大好きで、高校・専門学校とデザインの道へ。看板屋に就職し、葛西とは同期として出会う。ふたりの子どもの育児のかたわら少しずつものづくりを再開。
chicoriではWEBショップの運営、イラスト、文章の制作、筆記体デザインなどを担当している。
多趣味で、漫画を描いたり、本を作ったり。読書も好きで、純文学と児童文学をよく読む。「何でもできるかやってみる」がモットーで、気になることにはつい手を出してしまうタイプ。古いぬいぐるみと向き合う時間が心を整えるひととき。最近は「光るくに」のぬいぐるみたちの世界を別ブログで紡いでいる。苦手なことは片づけと整理整頓。

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