価値ある表札の選び方|毎日の暮らしに寄り添う5つの視点 | Brass Note

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表札の選び方ガイド

価値ある表札の選び方|毎日の暮らしに寄り添う5つの視点

#おしゃれ#メンテナンス#真鍮#真鍮表札#経年変化

表札は、毎日目にするもの。
そして、訪れる人に「ここがわたしたちの家です」と伝えてくれる、小さな看板のような存在です。
長く愛せて、見るたびにほっとする——そんな表札を選ぶための、5つの視点をご紹介します。

1. 長く愛せるデザインかどうか

まず大切なのは、「長く好きでいられること」。
流行に左右されず、それでいて、今の自分たちらしさが感じられる——
そんなデザインを選びたいものです。

たとえば、真鍮(しんちゅう)という素材。
はじめは光沢のある黄金色をしていますが、時間とともに深みのある風合いへと変わり、暮らしの空気になじんでいきます。

家とともに、少しずつ変化していく表札。
だからこそ、住まいにしっくりと馴染んでいくのです。

chicoriの真鍮表札は、この素材を活かしながら、フォントや文字配置にも細やかに心を配っています。

使っているフォントたちは、飽きが来ず、長く見つめていたくなるような美しいものを選んでいます。

また、余白のとり方やバランスも丁寧に調整。
空間に自然と溶け込むようなレイアウトにすることで、さりげなく、でも確かに“そこにある”美しさが生まれます。

苗字という、家族の物語をそっと抱えた名前が、浮かびあがる——
そんな表札だからこそ、ずっと長く、大切にしたくなるのです。

2. 住まいの雰囲気に合うかどうか

表札は、おうちの「第一印象」。
家のテイストと調和したデザインを選ぶことで、玄関まわりがぐっと洗練された印象になります。

たとえば、木の扉には、あたたかみのある真鍮がよく似合います。 白い壁に取りつければ、やわらかな陰影がふわりと浮かび上がるような美しさが生まれます。

chicoriの真鍮表札は主張しすぎないから、どんな雰囲気にもマッチします。 筆記体にこだわらず、シンプルで落ち着いた印象のものもご用意しています。 好みにもよりますが、控えめでやさしい佇まいは、幅広いテイストにしっくりと寄り添ってくれます。

じぶんの家に似た壁材や玄関まわりに合うかどうかは、 制作事例のページでもご覧いただけます。
掲載数は多くありませんが、素材や設置イメージの参考にしていただけます。

3. 素材に物語があるか

本当に価値のあるものには、「素材の物語」があります。 真鍮は、使い込むほどに風合いが変わり、まるで家族の時間とともに育っていくような素材です。

家族と一緒に磨いた日のこと。取り付けたときの、少し緊張した気持ち。 そんな小さな記憶が、表札の中にそっと積み重なっていきます。

時とともににじむ色、光の加減で揺れる陰影——。

真鍮という素材が持つ、時を重ねる力。
その静かな変化に、しなやかに寄り添いながら、確かな芯を保ち続ける強さもあわせ持っています。

それは、暮らしの中の小さな記憶や感情を、そっと引きとめてくれるはずです。

4. 作り手の想いが感じられるか

手間ひまを惜しまず仕上げられた表札には、つくり手のまなざしや敬意が宿ります。

この仕事の原点には、看板職人である父の存在があります。
幼い頃から真鍮の看板にふれ、その風合いが時とともに変化していく様子に心を惹かれてきました。

制作している職人、葛西の実家の表札は、彼の父親が手がけた真鍮製。

時を重ねてゆっくりと風合いを変えていく姿を見てきたこと——
それが、今のものづくりにも深くつながっているのだそうです。

だからこそ、真鍮という素材にこだわっています。
それはただの金属ではなく、時間とともに家族の思い出を刻んでいく、静かなキャンバスのような存在です。

蜜蝋クリームでやさしく手入れをしながら、植物のように育てていく——
そんな関わりの中で、愛着のある一枚が育まれていきます。

chicoriの真鍮表札もまた、作り手の想いがこもった一品です。

5. 日常に小さなよろこびをくれるか

朝、出かけるとき。帰ってきて、ドアを開けるとき。
ふと目に入る名前に「ほっ」とする——
そんなささやかな瞬間が、じつはとても大切です。

真鍮は、朝と昼と夜で、違った輝きを見せてくれます。
光の角度や季節によって、その表情は少しずつ変わり、玄関の空気になじんでいきます。
chicoriの真鍮表札は、静かで美しい存在感を、日々の暮らしの中にそっと添えてくれます。

表札は、ただ名前を伝えるだけの道具ではありません。
それは、chicoriとその家に住む人が一緒に生み出す、小さなアート作品です。

毎日の中で小さなよろこびを感じられること——
それは、表札にとってとても大切な価値です

6. 10年後の「やっぱりこれでよかった」のために

表札は、家族の名前を記すだけのものではありません。
それは、これからの暮らしをともに歩みながら、時を重ねていく存在です。

真鍮のように少しずつ色づき、やわらかな光をまとっていく姿。
その中に、自分たちだけの物語が少しずつ刻まれていきます。

フォントのかたち、余白のとり方、光のうつろい方——
どれもがさりげないけれど、だからこそ長く寄り添える美しさがあります。

苗字という、あなただけの一つの言葉が、やさしく浮かびあがる——
そんな表札だからこそ、10年後も、ふと見上げたときに
「やっぱりこれにしてよかった」と思えるものを選びたいものです。

chicoriの真鍮表札が、あなたとご家族の暮らしの中に、
静かでやさしい光を届けてくれますように。


 

この記事の著者

hiromiko

1979年生まれ。小さな頃からぬいぐるみと絵が大好きで、高校・専門学校とデザインの道へ。看板屋に就職し、葛西とは同期として出会う。ふたりの子どもの育児のかたわら少しずつものづくりを再開。
chicoriではWEBショップの運営、イラスト、文章の制作、筆記体デザインなどを担当している。
多趣味で、漫画を描いたり、本を作ったり。読書も好きで、純文学と児童文学をよく読む。「何でもできるかやってみる」がモットーで、気になることにはつい手を出してしまうタイプ。古いぬいぐるみと向き合う時間が心を整えるひととき。最近は「光るくに」のぬいぐるみたちの世界を別ブログで紡いでいる。苦手なことは片づけと整理整頓。

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