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鼻だけが輝く理由──フィレンツェのポルチェリーノ像と真鍮の経年美化
イタリア・フィレンツェの旧市街、石畳の広場にたたずむ「ポルチェリーノ像」。この子イノシシの像は、鼻先を撫でると再びフィレンツェを訪れることができるという言い伝…
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真鍮ランプが一晩で金色に戻る理由──モロッコの旧市街で見られる自然現象
モロッコの旧市街には、迷路のように入り組んだ路地の随所に、真鍮でつくられたランプが吊るされています。その中でも、細かな透かし模様を施したピアス状の「フェズラン…
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「重さ」ではなく「物語」を量る──アシャンティの真鍮製分銅の魅力
「重さで買う金」と聞くと、無機質な取引や経済的価値のみに注目しがちですが、かつてのアフリカ・ガーナでは、重さを量るという行為そのものが、文化や物語を語る行為で…
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ガラスを使わない鏡?インド伝統の金属鏡「アルムラ・カンナーディ」とは
インド南西部、アラビア海に面した緑豊かなケーララ州。その内陸に位置するアルムラ村では、古来より一風変わった「鏡」が密かに作られてきました。その名は「アルムラ・…
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中世イスラムの知恵「携帯アストロラーベ」|真鍮が導く天文学と美の融合
現在のスマートウォッチやGPSと同じように、かつての人々も持ち運び可能な道具によって、位置を知り、時間を把握し、天体の動きを読み取っていました。中でも、イスラム科…
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音が育つ金属 ─ 真鍮とガムラン
インドネシアの伝統音楽「ガムラン」は、独特のゆらぎを持つ金属打楽器のアンサンブルです。バリ島やジャワ島の寺院儀式、結婚式、伝統演劇などに欠かせない音楽として今…
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触れると幸運が訪れる?バルセロナに残る真鍮製“手”ノッカーの魅力
スペイン・バルセロナの旧市街には、独特な美しさをたたえた“手”の形をした真鍮のドアノッカーが点在しています。石造りの重厚な建物に取り付けられたその装飾は、機能を…
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弘前さくらまつりと、子どもたちとの春の一日
弘前さくらまつりと、小さな遠足隊の春の一日 週末に仕事を入れ、月曜日に代休を取りました。本来なら日曜定休ですが、どうしても連休が取りづらく、製作物やメールも…
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真鍮に刻まれた記憶 ─ ヨーロッパに広がる「つまずきの石」ストルパーシュタイン
足元に埋め込まれた小さな真鍮のプレートが、静かに語りかけてくることがあります。そこには、名前、生年月日、そして短いけれど確かな人生の記録が刻まれています。ドイ…
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なぜ鉄道模型には真鍮が選ばれるのか?素材としての価値と理由
鉄道模型の製作において、真鍮が選ばれる理由は、その優れた素材特性にあります。真鍮は、物理的・化学的に安定していながら、細部の表現に適した加工性を備えており、精…
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武士も愛した真鍮の魅力。経年美化する真鍮表札という選択
真鍮は古くからさまざまな場面で用いられ、その特性や歴史について理解を深めることは、現代の暮らしにも価値をもたらします。特に、日本刀の鍔(つば)に真鍮が選ばれた…
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真鍮に見える?見えない?素材の真実と本物へのこだわり
私たちの身の回りには、実は多くの真鍮製品が潜んでいます。しかし、見た目だけでは真鍮だと気づかないものもあれば、逆に真鍮のように見えても中身は異なる素材でできた…
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