真鍮表札が、おしゃれな家に選ばれる理由 | Brass Note

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真鍮表札が、おしゃれな家に選ばれる理由

#インターホンカバー#真鍮表札#経年変化

真鍮表札が、おしゃれな家に選ばれる理由

塗り壁とタイルの門塀に真鍮表札

家の印象は、玄関まわりで決まると言っても過言ではありません。なかでも表札は、その家の品格やセンスを静かに物語る存在です。目立ちすぎず、しかし確かに“その家らしさ”を伝える表札。中でも真鍮という素材は、空間に上質な雰囲気を添えながら、時間とともにその表情を深めていきます。なぜ、真鍮表札が“おしゃれな家”に選ばれているのか──。素材の魅力や実際の施工例を交えてご紹介します。

真鍮表札が放つ上質感と存在感

真鍮は、独特のあたたかみと深みを持った金属です。光を受けるとやわらかく反射し、どこか落ち着いた品のある印象を与えてくれます。chicoriの表札はこの素材の魅力をそのまま活かすため、塗装やコーティングを施さず、無垢の真鍮で仕上げています。

使い始めは明るくやさしい金色をしており、次第に空気や湿度、雨などの自然環境に応じてくすみや濃淡が現れてきます。その変化は一律ではなく、設置する環境や日々の気候、使い手の暮らし方によって異なります。

時間とともに風合いが育ち、家とともに歳月を重ねていく──真鍮表札には、そんな“ものと暮らす楽しみ”が自然と宿っています。

おしゃれな家が真鍮を選ぶ理由

近年の住宅デザインは、自然素材を活かしたナチュラルな外観や、シンプルでモダンなスタイルが主流となっています。真鍮表札は、そのどちらのスタイルにも不思議と調和します。

その理由は、真鍮が持つ控えめな輝きと、繊細でクラフト感のある質感にあります。木材・塗り壁・コンクリート・スレートなど、どんな素材のそばにあっても、主張しすぎることなく、しかし確かな存在感を放ちます。

また、chicoriの真鍮表札は、ひとつひとつ手作業で仕上げられているため、工業製品にはない表情や個性があります。そうした“手仕事”の味わいを大切にする住まい手にこそ、真鍮という素材は選ばれていると感じています。

実例で見る「選ばれる玄関」──真鍮表札の魅力が映える7つのスタイル

真鍮表札は、その独特の質感と佇まいによって、どんな外観にも自然に調和します。ここでは、実際に施工された7つの住まいを通して、真鍮が生み出す空気感をご紹介します。

木の造作門壁と真鍮──自然素材同士のやさしい調和

木の門塀に真鍮表札と真鍮インターホンカバー

木の質感を活かした造作門壁は、自然素材ならではの温もりがあります。そこに真鍮表札と同素材のインターホンカバーを合わせることで、玄関まわりが一体感のある印象にまとまります。

木の経年変化と真鍮のくすみがともに深まり、時間とともに家に馴染んでいく様子が楽しめます。素材の個性を活かした、素朴で上質な佇まいです。

木のドア×白い壁に真鍮──シンプルな中に宿る気品

木のドアと白い壁に真鍮表札と真鍮インターホンカバー

明るくやわらかな白壁と木の玄関ドアに、真鍮の表札とインターホンカバーが映える組み合わせ。全体はシンプルながら、金属の光沢がワンポイントとして引き立ち、洗練された印象に仕上がります。

光があたる角度によって、真鍮の色味が微妙に変わるのも美しい変化。清潔感とあたたかみが同居した、柔らかなスタイルです。

塗り壁×タイルの門壁と真鍮──素材の個性を引き立てる存在感

塗り壁とタイルの門塀に真鍮表札

左官仕上げの塗り壁と、部分的に施されたタイルの組み合わせは、表情豊かな門まわりをつくります。そこに真鍮の表札を合わせると、素材感のバランスがとれ、ひとつ上の上質さが加わります。

光や影の具合によって見え方が変わる真鍮は、こうした多層的な仕上げの壁面にもよく映えます。繊細な質感を引き立てながら、印象をきりっと引き締める役割を果たしています。

木の壁の玄関と真鍮──自然と経年変化が響き合う表情

木の外壁に真鍮表札と真鍮インターホンカバー

外壁全体を木材で仕上げた玄関まわりには、真鍮の素材感が自然に馴染みます。どちらも経年変化を楽しめる素材のため、月日を重ねるほどに味わいが深まります。

真鍮表札とインターホンカバーをセットで設置することで、玄関まわりに統一感が生まれ、建物全体の品格が引き立ちます。

アルミ製機能門柱と真鍮──異素材の掛け合わせが新鮮

機能門柱に真鍮表札

モダンな印象のアルミ製門柱にも、真鍮表札は驚くほどよく合います。無機質なアルミ素材の中に、真鍮のぬくもりが加わることで、個性が際立ちます。

既製品の機能門柱でも、パーツに真鍮を取り入れるだけで、クラフト感のある表情に仕上がります。スタイリッシュな中にやわらかさを添えたい方におすすめの組み合わせです。

黒いスレート壁と真鍮──モダンの中に光るクラフト感

黒いスレートに真鍮表札

重厚感のある黒いスレート壁に、真鍮表札の金色が美しく映える組み合わせ。強いコントラストが生まれることで、表札の存在感が際立ち、玄関の顔としてしっかりと機能します。

真鍮の控えめな輝きが、シャープな外観に柔らかさと奥行きを加えてくれます。現代的なデザイン住宅にもよく選ばれるスタイルです。

コンクリート造作門壁と真鍮──無機質の中に光る品格

コンクリートの門塀に真鍮表札と真鍮インターホンカバー

杉板の型枠で仕上げたコンクリート門壁には、素材感が豊かに表れ、その中に真鍮表札を設置すると、真鍮の金属的な質感が、杉板型枠コンクリートの素朴な表情と響き合い、素材の対比が玄関に奥行きを与えます。なお、打ちっぱなし仕上げのコンクリートとも好相性で、静かな存在感を引き立てる組み合わせとして多く選ばれています。

真鍮の控えめな光と手仕事の跡が、コンクリートの力強さと調和し、落ち着きのある雰囲気を引き出します。シンプルかつ品格ある玄関に仕上げたい場合に最適な組み合わせです。

経年変化も楽しめる素材──育てる表札という選択

真鍮は、設置した瞬間が完成ではありません。風雨や日差しにさらされながら、徐々に色合いが深まり、マットな質感へと変化していきます。磨かれたような輝きから、落ち着いた古美色へ──その変化はすべてが一点物です。

無塗装の真鍮を使っているchicoriの表札は、日々少し手をかけることで、より美しく変化していきます。もちろん、元の輝きを保ちたい場合は研磨も可能です。使い手の好みに合わせて付き合い方を選べることも、真鍮という素材の魅力だと感じています。

まとめ:真鍮表札が、おしゃれな家に選ばれる理由

素材そのものの美しさ、空間へのなじみやすさ、時間とともに深まる風合い──真鍮表札は、主張しすぎず、確かな個性をもって住まいを引き立ててくれます。

どんなスタイルの家にも自然と馴染み、長く付き合うことで“その家だけの表情”が生まれる。それが、真鍮表札が多くのこだわりある家に選ばれている理由だと実感しています。


 

この記事の著者

葛 西

1977年生まれ。幼少期を家業の看板屋の工場で過ごし、真鍮の経年変化の魅力の虜に。美術大学卒業後に実家の看板屋へ。10年間勤務後、洋服のセレクトショップ「chicori」を開業し、その中でオリジナル商品の真鍮表札の製造販売を始める。2023年より真鍮表札専門店として新たに歩み始める。妻と娘、息子の4人家族。最近ギターを習い始める。真鍮のように時を重ねる楽しさを届けたい。

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