真鍮を使ったホテルライクな部屋の作り方

自宅での時間をより豊かに、より上質に過ごしたいという思いから「ホテルライク」な暮らしが注目を集めています。無駄のない洗練されたインテリア、落ち着きのある照明、そして素材選びのこだわり——それらが調和することで、日常の中に非日常を感じさせるような空間が生まれます。
中でも、真鍮という素材は、ホテルライクな空間に上品な光沢とあたたかみを添えてくれる存在です。この記事では、空間づくりの基本から真鍮を活かしたインテリア・エクステリアの取り入れ方まで、私自身の体験を交えながらご紹介します。
ホテルライクな部屋とは?理想の空間を叶えるポイント
ホテルの客室に足を踏み入れたとき、まず感じるのは“整った空気感”ではないでしょうか。シンプルながらも丁寧に整えられた空間は、心を落ち着かせ、贅沢な気持ちにさせてくれます。自宅でもこのような雰囲気を実現するためには、見た目だけでなく「空間の在り方」にまで目を向ける必要があります。ここでは、ホテルライクな部屋づくりの基本となる3つの要素を解説します。
非日常を感じさせる「整った空間」づくり
ホテルのような空間に共通しているのは、“無駄のない美しさ”です。物が少なく、整理整頓された空間には、それだけで非日常的な印象があります。自宅でそれを叶えるには、まず収納を見直し、必要なものだけを手元に残すことから始めます。見せる収納より「隠す収納」を意識すると、空間に余白が生まれ、心地よさにつながります。床やテーブルの上に物を置かない習慣も、ホテルライクな印象に近づける大切なステップです。
色と素材の統一感が上質な印象を演出する
配色は、空間の印象を大きく左右します。ベージュやグレージュ、ホワイトなどの中間色をベースにすると、落ち着いた雰囲気になります。そこに木、ガラス、金属などの素材をバランスよく取り入れることで、単調にならず、奥行きのある空間が生まれます。特に真鍮は、控えめな輝きで他の素材とも馴染みやすく、素材の組み合わせに深みを与えてくれるのでおすすめです。
照明やアートで空間に深みを加える
ホテルの空間では、光の演出も非常に大切な要素です。天井の主照明だけでなく、フロアランプやテーブルライトを活用し、空間に明暗のコントラストをつけることで、柔らかく落ち着いた印象になります。さらに、アートやドライフラワー、観葉植物などを取り入れることで、視覚的なアクセントが生まれ、空間に“物語”が加わります。こうした小さな演出の積み重ねが、ホテルライクな空間づくりには欠かせません。
ホテルライク空間に映える真鍮インテリアの魅力
空間を整えるだけでなく、そこで使用される“素材”にもこだわることで、住まいの雰囲気はぐっと変わります。真鍮は、その光沢感や重み、そして時とともに変化していく風合いによって、空間に深みを与える素材です。長く暮らしに寄り添ってくれる真鍮のインテリアは、ホテルライクな空間にぴったりの相性を持っています。

真鍮の質感が空間に高級感と温かみを添える
真鍮は、見た目に金属特有のシャープさを感じさせつつも、どこか柔らかさを感じる独特の風合いがあります。新品時の上品な輝きはもちろん、使い込むほどに少しずつくすみが加わり、落ち着いた表情に変化していきます。この自然な変化こそが、真鍮の魅力のひとつです。私自身も、初めて真鍮の小物を取り入れたとき、その温かみと品の良さに驚きました。どんなテイストのインテリアにも自然に溶け込むのが、真鍮の大きな魅力です。
小物や取っ手に取り入れて統一感をプラス
インテリア全体に統一感を持たせたいときは、まずはドアノブや引き出しの取っ手、照明のソケットといった小さなパーツから真鍮を取り入れるのがおすすめです。一度にすべてを変える必要はありませんが、意識的に同じ素材を選ぶことで、空間全体が自然とまとまって見えるようになります。細部にまでこだわりが行き届いている印象は、ホテルのような空間づくりに欠かせません。
外観にもこだわりを。真鍮表札・照明・インターホンカバーで統一感を演出
室内のインテリアにこだわるのであれば、玄関や外構などのエクステリアにも意識を向けることで、空間全体に統一感が生まれます。ホテルライクな印象を外からも演出するために、真鍮を使った表札や照明、インターホンカバーを取り入れてみるのはいかがでしょうか。素材を屋外までつなげることで、建物全体にストーリーが感じられるようになります。

真鍮表札で玄関から上質な第一印象を
玄関まわりは、訪れる人が最初に目にする場所であり、住まいの第一印象を決める重要な要素です。真鍮の表札は、素材の質感そのものが存在感を放ち、シンプルでありながら印象的な佇まいを実現します。特に、無塗装仕上げの真鍮は、風雨や日光にさらされることで深い味わいが加わり、年月とともにより一層美しさを増していきます。
真鍮製の照明器具でエクステリアを格上げ
外構に設置する照明器具も、インテリアと素材をそろえることで一貫した雰囲気が生まれます。真鍮のブラケットライトやウォールライトは、昼は静かに佇み、夜はやわらかな光で玄関まわりを照らしてくれます。真鍮のもつ落ち着いた色味は、モルタル壁や木製ドアなど、さまざまな外壁材との相性も良く、経年変化による表情の変化を長く楽しめます。
インターホンカバーにも真鍮を取り入れて仕上げる
意外と見落としがちなのが、インターホンまわりのデザインです。せっかく表札や照明を整えても、インターホンがプラスチックのままだと、雰囲気が損なわれてしまいます。chicoriの真鍮インターホンカバーは、表札と並べても調和するデザインが魅力で、全体に一体感をもたらしてくれます。細部にまで配慮された外観は、住まいに対するこだわりを自然と感じさせてくれます。
まとめ
ホテルライクな空間を自宅で実現するためには、見た目のデザインだけでなく、使う素材や整え方にまで丁寧に目を向けることが大切です。その中でも真鍮という素材は、控えめながらも確かな存在感を放ち、住まい全体に上質な印象をもたらします。
室内のインテリアから始まり、表札や照明、インターホンカバーといった外構にまで真鍮を取り入れることで、空間に一貫した美しさが生まれます。日々の暮らしの中で経年変化を楽しみながら、自分だけの“ホテルのような住まい”を育てていくこと。それが、真鍮のある暮らしの醍醐味だと感じています。